日々彼是

50手前で母親と同居することとなりました。

家から追い出された

ツヤコと暮らしはじめて、こんなにも家が落ちつかない場所になるとは想像もしてなかった。

ツヤコが家に来たときは、暫くしたら家に帰るんだからと朝昼晩としっかりとごはんを作り、土日はあちらこちらとお出掛けした。小旅行やれ美味しいものだの、冥土のお土産といわんばかりに張り切って親孝行しなきゃと意気込んでた。

安易だった。

弟夫婦とツヤコはわたしが思った以上に拗れてた。弟とも弟の妻とも上手くいってなかった。
それはサトシが生きてるときからで、サトシの温厚な性格のおかげでなんとかおさまっていたよう。
自己中心的な考えで、自分さえよければいいと好き勝手するツヤコに対して、弟夫婦はうんざりしていたと。だから断固として一緒には住めないとの一点張り。
家の鍵は変えられて家の中へ入れず、ツヤコが空いてる部屋の窓をさがし家の周りを彷徨いたときは警察沙汰となった。敷地に不法侵入者がいると警察へ通報があったと。
通報者は弟の妻。彷徨いてるツヤコを発見し弟へ連絡。弟の指示で警察へ通報したと。

それでも諦めないのがツヤコ。
けど、諦めざるおえない出来事がありました。


続く